規約

管理組合と自治会におけるコミュニティ活動に関する東京高裁令和5年5月17日判決について_⑵

前回記事にて大事なことを書き忘れていました(先ほど、しれっと加筆しておきました。)。マンション管理新聞によると、本件高裁判決について「双方ともに上告する考え」であるようです。 では、双方当事者は、最高裁においてどのような主張を展開するのでし…

管理組合と自治会におけるコミュニティ活動に関する東京高裁令和5年5月17日判決について_⑴

マンション管理新聞2023年6月5日付1238号に、ある裁判例(東京高裁令和5年5月17日判決・「本件高裁判決」)が掲載されていました。その1年弱前の同新聞2022年8月15日付1212号には、その原審(東京地裁令和4年7月20日判決・「本件地裁判決」)が掲載されてお…

標準管理規約改正(令和3年6月22日)の速報のようなもの

標準管理規約の本文とコメントに関する改正内容が6月22日に公表されました。 こちら↓の「『マンション標準管理規約』の改正について(概要)」に沿って、私が少し考えたり質問を受けたりした点に絞り、速報性を重視して(つまり内容の詳細さや正確性は大きく…

標準管理規約&区分所有法対照表 -マンション管理士試験の勉強と規約改正のお供に-

面白いですよね、鬼滅の刃。もうオジサンの私は、読めば読むほどジョジョとハンターハンターとるろうに剣心を思い出してしまいます。 といっても、新型コロナの自粛生活でマンガばかり読んでいるわけではなく、息子に無惨と名付けなかった自分の判断に感謝の…

理事会における理事長解任の可否(解説編) -最判平成29年12月18日-

当時は激しく興奮したせいか「すぐに詳細な解説ブログを書くんだ!」と固く決意したわけですが、人の興奮や決意なんて簡単に冷めて揺らぐもので、あれから2か月近くも経ってしまいました。momoo-law.hatenadiary.jp 結論については既に多くのメディアで取り…

【号外】理事会における理事長解任の可否 ‐最判平成29年12月18日-

唐突ですが皆様、管理組合の理事会で理事長を解任したことはありますか?もちろん仕事上のことですが、今まで食べたパンの数というほどではないものの、私は結構あります。そんな私、実は今日まで気が気ではありませんでした。 時はやや遡り平成26年、私の妻…

民泊新法と管理組合 -2018年3月15日までに管理組合がすべきこと-

民泊新法(住宅宿泊事業法)の施行日が、平成30年6月15日に決まったようです。 www.mlit.go.jp しかし、同年3月15日から民泊事業者による届出の受付が開始されますので、管理組合が「届出段階で民泊を排除したい」のであれば、同日までに手を打っておく必要…

民泊新法と管理組合 -規約改正が間に合わない管理組合のリスク(民泊新法施行規則案)-

※10月1日(公開は9月30日):「2 2つのルート」以下の部分を修正しました。※10月2日:マンションタイムズ(10月1日号№388)を参考に、文末に加筆しました。 民泊新法と管理組合について、これまで以下の2回 momoo-law.hatenadiary.jpmomoo-law.hatenadiary.…

民泊新法と管理組合 -標準管理規約改正版のつまみ食い-

武井咲が結婚しようともマンションで暮らしていかなければなりませんので、民泊新法の検討を続けますよ・・・。民泊新法と管理組合に関する前回記事でも触れたように、 momoo-law.hatenadiary.jp 8月29日に国交省が民泊新法対応の標準管理規約改正版を発表し…

民泊新法と管理組合 -規約変更の要否-

今更ながら、今年6月に住宅宿泊事業法(といちいち書くのは面倒なので「民泊新法」といいます。)が成立しました。施行は(早ければ)平成30年1月と予定されています。立場上何かブログに書かなきゃなぁ・・・と思いながら何か月も経ってしまい、その間に多…

第三者管理移行前に考えてほしい10のこと 特別編 -ガイドラインと弁護士の起用-

momoo-law.hatenadiary.jp momoo-law.hatenadiary.jp この2回に亘って「多くの管理組合においては、いわゆる第三者管理を採用するよりも、外部専門家を顧問等のアドバイザーとして起用し、委託先管理会社による業務の適正化を図った方が安全かつ合理的」とい…

第三者管理移行前に考えてほしい10のこと 後編

前回(AKBに学ぶマンション管理組合運営 -私のことは嫌いでも(以下略- - 弁護士・マンション管理士 桃尾俊明のブログ)の最後にお約束しましたので、硬派なブログに戻ります。第三者管理について考えた前編の続きです。 2.外部専門家(業者)側の事情前編…

第三者管理移行前に考えてほしい10のこと 前編

前回記事とタイトルがかぶってしまいました。自分の構成力のなさが恥ずかしいです。そして今回も「10」にできる自信がありません。 マンション管理に関心のある方は「第三者管理」という言葉を聞いたことがあると思います。(似た言葉に「第三管理組合」があ…

規約作りは恥じゃないし役に立つけど万能じゃない

www.tbs.co.jp すみません。見ていないせいもあって雑なタイトルとなってしまいました。いや、ガッキーはもちろんカワイイですよ。ただ、私は常々「リーガルハイの続編を作るなら多部未華子でお願いしたい」と思っているもので・・・。 さて、こんな記事を目…

秋の新ドラマと民泊と管理規約と国交省

「家売るオンナ」に続き、今クールは不動産ドラマが目白押しです。一通り(第2回まではまだフォローできていないため)「初回を見た限り」の薄っぺらい感想を。各ドラマのあらすじ等は適宜ググってください。 1.砂の塔 www.tbs.co.jp 撮影協力マンションは…

理事会における理事長解任の可否 ‐標準管理規約を前提に‐

※平成29年12月18日追記本記事に関しては平成29年12月18日最高裁判決に係る同日付のこの記事も併せてご参照ください。 momoo-law.hatenadiary.jp 先日の本ブログで触れたとおり、標準管理規約第35条は次のように定めています。 第35条 管理組合に次の役員を…

標準管理規約に関する誤解と正解

もうかなり時間が経ってしまいましたが,6月22日に,マンションコミュニティ研究会が主催する「管理規約とコミュニティ〜スタイル多様化の時代へ〜」というテーマのフォーラムを聞きに行きました。 RJC48センターの應田さんと,今般の標準管理規約改正に先立…